ものづくりにおける調達・生産・販売といった一連の活動おいて、企業間をまたがって発生する物流コストを「通計コスト」という捉え方で分析し、現場マターから経営マターまでの幅広い課題を全体最適の視点で明らかにして、物流ネットワーク全体のトータル物流コストとSCMの最適化を図ります。
工場における荷役費や製品デリバリーの配送費のような個別の物流コストだけに着目するのではなく、物流コスト発生の始点から終点である原料の調達から製品の配送までにかかる全体の物流コストを「通計コスト」として捉えます。
例えば「1㎏の製品を納入するための通計コストは ○○円/㎏、あるいは ○○円/ℓ」であるという算出を行って、これを物流KPIとします。
この通計コストを下げられるインパクトの大きい物流コスト決定要素を正しく把握するため、物流コストの発生元別にブレークダウンして、さらにさまざまな制約条件を加味したうえで仮説設計をおこない、全体の物流費の最適化シミュレーションを行います。
分析の対象は、物流基本機能別(保管・荷役・輸送・包装・流通加工)や、物流領域別(調達・生産・販売・回収等)など、すべてに対応できますので、現場マターから経営マターに至る幅広い課題の抽出が可能となります。
また、今後の動的な環境(消費地・調達地域・物流サービス水準・社会ニーズ等)の変化や、各種制約条件の変化に応じたシミュレーションも可能です。